「B-1表・B-2表」とは?

備付書類

​タイトル:【立入対策】警備業の「B-1表・B-2表」とは?生安課の立ち入り検査で慌てないための基礎知識

​はじめに:先輩たちが言う「B-1・B-2表」の正体

先輩の指教責や社長から、「今度の立ち入り検査までに、B-1表とB-2表の準備はできてるか?」と言われて、「そんな書類、警備業法のどこに載っているんだ…?」と頭を悩ませたことはありませんか?

​それもそのはず。「B-1表」「B-2表」という書類は、警備業法の中には一切登場しません。

​これは、警察署の生活安全課(生安課)が立ち入り検査を行う際に、あなたの会社の運営実態や警備員の稼働状況を把握・集計するために使用する、警察側の「内部資料・統計票」の通称なのです。

​「警察の書類なら、こっちは関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、大間違いです。検査官はあなたの会社にやってくると、**「じゃあ、このB-1表とB-2表の項目を埋めるから、名簿と配置簿を出してください」**と迫ってきます。

​今回は、知っているだけで監査の恐怖が半分になる「B-1表・B-2表」の正体と、現場叩き上げの対策法を3分で解説します。

​ズバリ解説!「B-1表」と「B-2表」には何が書かれている?

​地域によって多少の前後(A表・B表と呼ぶ地域もあります)はありますが、一般的に警察が持ってくる表の中身は以下の通りです。

​① B-1表(営業所の「全体像」をあぶり出す表)

​あなたの営業所が「現在、どのような規模で動いているか」を数値化して記録する表です。主に以下の項目を生安課が書き込んでいきます。

​指導教育責任者の選任状況: 1号〜4号の各区分に、誰がちゃんと選任されているか。

​警備員の総数: 1号、2号など、業務ごとの「現役の隊員数」。

​有資格者の人数: 検定(施設1級、交通2級など)を持っている隊員が何名在籍しているか。

​直近の立ち入り検査日と、その時の指摘事項。

​② B-2表(警備員個人の「稼働と教育」を突合する表)

​監査のラスボスとも言える表で、検査官が**「ランダムに数名の隊員をピックアップ」**し、その隊員の詳細な実態を横並びでチェックする表です。

​対象警備員の氏名・採用年月日

​新任教育・現任教育の実施日と時間数(法廷時間をクリアしているか)

​直近の健康診断の受診日

​直近の配置(稼働)実績

​18歳叩き上げが警告する「B表作成」の恐ろしい落とし穴

​生安課の検査官は、このB-1・B-2表の空欄を埋めるために、あなたの会社の「警備員名簿」「教育実施簿」「配置簿(シフト表)」「健康診断書」を次々と開いていきます。

​ここで最も多い指摘が、**「書類間の数字・日付の食い違い」**です。

​【生安課に一発で見破られるNG例】

​検査官:「B-1表に『1号警備員は15名』って書いてあるけど、警備員名簿を数えると退職者が混ざっていて20名いるよ? どっちが正しいの?」

​検査官:「B-2表用に選んだA君、配置簿では4月10日に現場で働いているのに、新任教育の実施簿を見ると、教育が終わったのが4月12日になってるよ? **教育前に現場に出した(未教育配置)**よね?」

​検査官がB-1・B-2表という「1枚の集計用紙」に数字をまとめるのは、あなたの会社のあらゆる書類の矛盾を**「ひと目で分かるようにするため」**です。書類がバラバラに管理されていると、この集計の段階で一気にボロが出てしまいます。

​監査をスマートに乗り切る裏技:警察より先に「セルフB表」を作っておく

​立ち入り検査を最速で終わらせる最強のハックは、**「警察が来る前に、自分でB-1表・B-2表と同じ内容の集計表を作って待っておくこと」**です。

​わざわざ警察のフォーマットを探す必要はありません。エクセルなどで簡単で構わないので、以下の**「自主点検リスト」**を作って毎月更新しておきます。

​全隊員の一覧表を作る

​その横に「採用日」「新任教育日」「直近の現任教育日」「健康診断日」「所持資格」の引欄を作る

​すべてのバツ(未受診や未教育)がないか、毎月指教責がチェックする

​生安課の検査官が来た瞬間に、「当営業所の現在の稼働・教育状況をまとめた最新の集計表です。名簿や実施簿の原本も、この順番通りにファイルしてあります」と言って差し出してみてください。

​検査官は自分で書類を引っ掻き回して数字を数える手間が省けるため、**「この指教責、完璧に把握しているな」と一瞬で安心します。**結果として、B表の穴埋めは数分の確認だけで終わり、監査全体の時間が劇的に短縮されます。

​まとめ:敵を知れば百戦危うからず

​「B-1表」「B-2表」という言葉に怯える必要はまったくありません。それは警察が監査をスムーズに進めるための、ただのツールです。

18歳で警備業に入ったばかりの頃、私は警察の立ち入り検査と聞くだけで、何か悪いことでもしたかのようにビクビクしていました。しかし、彼らが「どこを見て、何に数字を書き込んでいるか(=B表の中身)」を理解してからは、先回りして準備ができるようになりました。

​警察がチェックしたいポイントを、こちらが日頃から把握して書類を整理しておく。これこそが、会社と現場の隊員を守る指導教育責任者の最高の防衛術です。

​今月の書類整理のついでに、まずは自社の隊員たちの「教育日」と「健診日」が1枚の表にまとまっているか、確認してみてはいかがでしょうか。

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